半導体集積回路、液晶パネル、医薬品、化粧品などの製造工程では、微小な塵やホコリが混入してしまうと不良品となってしまうので、工場は微小な塵・ホコリも室内に侵入しないように設計する必要があります。
また、食の安全性が重視される現代では、食品加工の現場でも高い衛生管理が求められるようになっています。
こうした工業製品や食品の加工で高い衛生管理が求められるときには、クリーンルームを設置するのが一般的です。
一般に、クリーンルームは、室内で作業する人が汗をかかずに快適に作業できる快適な温度・湿度を保つとともに、高性能なフィルター付きの空調設備や緻密な気圧(室圧)の管理によって室内に微小な塵やホコリ、細菌などが混入・飛散しないように設計する必要があります。
また、室外から室内に細かい塵やゴミを持ち込まないように出入り口に強い風圧で塵やホコリを吹き飛ばすエアシャワーを設置したり、
ホコリやゴミが堆積しにくくて掃除しやすい材質の床にしたりするなど、室内の衛生環境を守るために様々な配慮が必要です。
クリーンルームは高度な衛生管理が求められる工場に必須の設備といえますが、製造する製品によって求められる衛生レベルが異なりますし、限られた費用の中で十分な衛生環境をつくる必要があるので、設計・施工を依頼する業者は実績豊富なところを選ぶことが大切です。
なお、FAXやメールでの見積もり依頼にも応じてくれる業者もあるので、まずこうした業者に見積もりを依頼して比較検討しながら慎重に業者を選定することをお勧めします。
クリーンルームの重要性が言われています。温度や湿度を快適な状態にして、外部からのゴミが侵入しないように室圧をコントロールされた空間は、必要不可欠な存在です。この大切なクリーンルームは、いくら清浄度を上げても、人や物が出入りする状況では更なる課題が待ち構えています。虫の侵入です。
最近では、代表的にチャタテムシ類が見られるようになりました。元来は生存能力の弱いはずの虫でも、餌が豊富であれば繁殖してしまうのです。ひとたび餌が見つかると、クリーンルームの環境が虫の絶好の生存環境になってしまいます。チャタテムシの餌は、想像以上に多くあり得ます。カビなどの菌類に、フケや紙類に使用された糊類、剥離した皮膚まで、餌になります。
チャタテムシは、段ボールの波板内や折り重ね部分に潜んでいることが多いので、中々侵入を阻止することが困難です。概して、人が物を運び込みます。段ボールなどは、表面を拭いたくらいでは、なかなかムシの侵入を減らせません。
防虫に大切なことは、持ち込まない、ことです。持ち込んでも早期に発見する、ことです。カビ類の発育を抑える部屋の温度環境を徹底することです。発見された虫類のライフサイクルに合わせて清掃する、など、通常ではかなり難しいようですので、そこはやはりクリーンルーム専門の業者に防虫管理を依頼する方が無難です。
女性目線で群馬県の魅力から、メーカーごとの特徴まで様々なことをまとめています。
Last update:2022/6/15
『クリーンルーム 防虫』
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