食品工場などで異物混入を避けクレームを出さないためにはクリーンルームを設置することが重要になります。
ここでいうクリーンルームとは、空気中における浮遊微粒子や浮遊微生物を一定の数値以下に限定されたレベルに管理されている空間のことです。
それだけでなく、その空間に供給される材料や食品についても一定以下の清潔さを必要とされており、場合によっては温度、湿度などの環境面についても維持管理が行われている空間も含めます。
クリーンルームの維持管理で重要なのは人の出入りや製品の出入りとともにほこりや虫などが入ることを避けることです。
これらを避けるためには、入り口にエアーシャワーなどを設置することで防ぐことが可能になります。
ただ、エアシャワーを設置しても100パーセント防げるわけではありません。
そこで、室内では1時間に1度のローラー掛けなどを行うことで、より100パーセントに近づけるのです。
また、定期的なエアコンの洗浄もとても大事になります。
最近は色々な業種でクリーンルームの話題が上るようになりました。
以前は薬品や食品などが主流でしたが、現代では化粧品や電子部品、通常のおもちゃに至るまで、クリーンルームで作業を行うところが増えています。
その背景には年々敏感になる現代人の生活や、アレルギーの問題が多く取り上げられるようになった背景があります。
さらに、生活環境も大きく変化し、従来では考えられなかったほど過敏な子供が増えてきたことにも原因があります。
しかし、クリーンルームは単に設置すればよいというものではなく、日々の運用が非常に重要です。
象徴的なものはクリーンウェアという専用のウェアの着用とエアシャワーの設置が有りますが、これらの設備なども運用の方法がしっかりしていないと埃や塵を誘引する元になってしまう危険があるのです。
クリーンルームを効果的に運用するには、どの様なごみを入れたくないのかを明確に意識し、その上で様々な対策を徹底させることが重要です。
2022/4/21 更新
『クリーンルーム 工場』
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